私の普段着はシャツ、ネクタイ、ベスト。ネクタイは結び方によってセンスを出せるアクセサリでもありますが、毎朝のこととなると結ぶのが少々面倒。そこで普通のネクタイを3秒でしめられるワンタッチネクタイにリメイクしてみました。
ダンディズムとはやせ我慢である──けれど……。
ダンディズムとはやせ我慢である──と言いますね。つまり不自由さを楽しむのがダンディズムと言えます。ワンタッチネクタイはダンディズムではない!とお叱りを受けそうですが、普段遣いのネクタイはワンタッチネクタイ、ハレの日には凝ったノットの手結びと使い分ければいいんじゃないかなとも思います。
【1】元になるネクタイを用意する
では作ってみましょう。これは夏向きのコットンネクタイ。カジュアルなナロータイプのものです。こちらのネクタイを元にワンタッチネクタイを作ってみることにします。
【2】身長に合わせてカットする
まずは自分の身長に合わせてネクタイをカット。市販のネクタイはだいたい男性用なので、平均身長の女性には少々長いのです。ネクタイはしめた時にネクタイの剣先がほんのちょっとベルトにかかるぐらいがちょうど良いですね。
【3】ノット部分の布をカット、残りは一枚布に戻す
余った部分から、ノットに必要な分を切り出します。残りのネクタイ部分は糸を解いて中の芯を出し、アイロンがけをして一枚布に戻しておきます。
【4】100円ワンタッチネクタイを分解する
ここでもう一つ必要なものがあります。それは別のワンタッチネクタイ。(画像の緑色の)部品とジッパーを利用します。あちこち探したのですが、どうしてもこの部品を単品で販売しているところがありませんでした。
このネクタイは100円ショップで購入したものです。おそらくジッパーと部品を普通に購入するよりも安上がりだと思われるためパーツ取りすることにしました。工場でこれを作ってくださった方、ごめんなさい。
【5】ジッパー部分の布を切り出す
ジッパー部分を作ります。ジッパーの長さと同じ長さ×5cmの布を2枚切り出して、ミシンで縫ってつなげます。
【6】ジッパーに布を縫い付ける
ジッパーをくるむようにして布を縫い付けます。ミシンでも手縫いでもOK 。
【7】ノット部分の部品をジッパーに通す
黄色の糸でしつけ縫いをしたところです。写真はノット部分の部品のアップ。これは細い針でノット部分の布が止められていました。
【8】布を巻き付けてノットを作る
部品部分が隠れるように余った布を巻き付けて縫い止め、ノットを作ります。さあ、出来上がり。これはごく普通のプレーンノットですが、手結びではなかなか難しいエルドリッジノット、トリニティノットなどおしゃれなノットを作ってみてもいいですね。
この部品の名前をご存知の方いらっしゃいますか?
ちなみに、ワンタッチネクタイはこういう形の部品が使われていることもあります。こちらはジッパー一体型でした。これいったいどこで売っているんでしょうね? どういう名称なのかも分からず、調べることができませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひお教えくださいませ。(2019年05月09日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】

追記
関連としてワンタッチネクタイを利用した歯車ネクタイの作り方を動画にしました。こちらも合わせてご覧くださいませ。
関連商品・参考文献
- 元になるネクタイ
- パーツ取りのためのワンタッチネクタイ
- 裁縫道具一式