寝室改造記の番外編として、我が家の愛犬たちのベッドルームも作ってみることにしました。愛犬家として、またスチームパンカーとして、ヴィクトリア様式の日本一豪華な犬小屋にしようと頑張りましたよ。
犬バカグッズの集大成・ゴージャスドッグハウス
我が家の犬たちは昼間は家中のあちこちを寝床にして眠っているのですが、夜は私の寝室の隅で休みます。これまでも数々の親バカならぬ、犬バカグッズを作ってきましたが、今回はかなり大物であるゴージャスドッグハウス作りに挑戦してみました。
寝室改造を機に犬小屋を新しくしました
3年前にも犬小屋の記事を書きました。木製の犬小屋に壁紙を貼ったという内容です。明るい雰囲気になって気に入っていましたが(シュガーとソルトも気に入ってくれているといいのですが)、寝室改造を機に新調することにしました。
【2】ケージ購入
最初に新しいケージを購入しました。これまでのものは木製の折りたたみ式だったので、中型犬にはややもろい部分がありました。特にやんちゃなオスのソルトが中で暴れたりすると、ミシミシいって強度に不安を感じていました。そこで頑丈なスチール製のケージを2個そろえました。
【3】設計
ケージの大きさに合わせて設計します。設計図は他人と構造やメカニズムを共有するために引くものなので、私一人で作る場合は通常設計図を作ることはありません。でも今回は板のカットをホームセンターにお願いするのでその指示書として必要でした。
【4】板の切断
1820×910mmの板を設計図通りにお店でカットしてもらいます。だいたいこういったカットサービスはどこでも直線切り1回30円〜50円ほどなのでありがたいですね。犬小屋用の大きな板も巨大なカッターで数分で切断完了!
【5】組み立て
板をネジで箱状に組み立てていきます。大きな木工作品でも電動ドライバーを使えば時間が短縮できますね。ただかなり重さがあるので組み立て作業は旦那様にも手伝ってもらいました。ちなみに私はリョービの電動工具が好きなのですが、これは単に色が赤だからという理由です。
【6】補強の角材を貼る
できるだけ軽く作るために5mm厚の板を使いました。ただしっかり釘打ちするため端に1cm角の角材を補強として貼ってあります。さて、大まかな形が組み上がりました。
【7】モールを回す
箱の端・角に飾りの木製モールをまわします。尖っている角はサンダーでやや丸く削りました。全塗装前の下準備として全体にサンダーをかけました。木の粉が飛び散るためこの作業は庭で行いました。
【8】脚をつける
素敵なバラの彫刻が入った脚をAliExpressで見つけました。このようなカービングがされた木製の飾りをつけるとさらに木工作品がグレードアップしますね。底板に釘打ちする前に木工用ボンドで接着しておきました。
【9】底板にモールを回す
これが底板。底板の上にケージを載せて、さらに上の箱をかぶせるという構造です。底板の四隅もモールを回します。このモールは上の箱がずれないためと、飾りのためにつけました。これで全体ができあがりましたね。
【10】ステイン塗装
次は塗装作業です。最初に全体を木部着色料(ステイン)で染めます。いつも愛用しているワシンの水性ポアーステイン(マホガニー色)ですが、とにかくモノが大きいので1Lの大瓶を買いました。刷毛で全体を3度塗りしました。
【11】ニス塗装
次はニス塗り。ワシンの水性ウレタンニス(ケヤキ色)を水で適当に薄めて塗りました。ニスはステインのように原液で使わず、ある程度薄めたものを何度か重ね塗りした方が仕上がりが美しくなります。一度完全に乾燥させてから2度塗り、同じ様に3度塗りします。ステインのマホガニーとニスのケヤキの色で美しいダークブラウンになりました。
【12】壁紙を貼る
次は壁紙を貼ります。AliExpressで立体感のあるエレガントなピンクの壁紙を買いました。壁紙用ののりを水で薄めて刷毛で塗り、壁紙を上から貼り付けて余分な部分をカッターで切ります。犬のシックハウス症候群も考慮して、壁紙のりはホルムアルデヒド放散量「F☆☆☆☆」基準の安全なものを選びました。
【12】完成!
やったー! ヴィクトリアンドッグハウスの完成です! ……とあっという間にできたような書きぶりですが、実は制作には2ヶ月を要しました。塗装面積が大きい上に冬で乾燥時間がかかり、2個同じものを作ったからです。軽く作ったとは言うもののケージを入れると結構な重量があるので、製作時に動かすのも大変でしたね。やれやれお疲れさまでした。
ヴィクトリアン・ゴージャス犬小屋の内部
中はこんな感じです。ベッドマットは市販のものに毛布を解体して縫ったカバーをつけました。ふかふか、ふわふわ! 夏はこのままで、冬は同じ生地の毛布を入れて暖かく過ごせるようになっています。内装もピンクの壁紙で(犬はどうだか知りませんが人間的には)癒やされるイメージ。
【12】無駄に多色で光るライティング
なお、この犬小屋にはリモコン式のLEDライトを設置してあります。私が小屋内部の掃除やベッドメイクしやすいようにつけました。このライト、無駄に何十色もの色変更、点滅スピード変更ができます。でもこんなカラフルな色にしてたら犬としてはたまったものではありませんから、ほとんど使ってません。
犬的にも気に入ってくれているようです
昼間の掃除の他は、夜中にゴソゴソしてたら様子を見るためにこの色でライトをつけるぐらいですね。毎晩「さあ、そろそろ寝ようか(Wanna sleep?)」と声をかけるとさーっと自分から犬小屋に入っていきますので気に入ってくれているようですよ。毛布にくるまってぬくぬくおやすみなさい〜。(2020年10月17日〜12月12日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記
この記事はYouTube動画として公開しました。工作の過程など動画の方が分かりやすいかと思いますのでぜひご覧くださいませ。
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関連商品・参考文献
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- 板
- ネジ
- 角材
- 木製モール
- 脚
- 木部着色料(ステイン)
- ウレタンニス
- 壁紙
- 壁紙用のり
- LEDライト
- 工作道具一式
- 塗装用具一式
- 電子工作用具一式