
フォーフィニッシュ(faux finish)による塗装第四回目は、青銅(ブロンズ)塗装です。アンティークなレジン製の花瓶を、黒色から青銅色に塗り替える方法について解説します。
寝室の模様替え

寝室のチェストの上の写真です。上の写真の赤いアートフラワーは今から5年前に作ったもの。毎日ホコリをとって掃除機をかけていますから汚くはないのですが、そろそろ寝室の模様替えをしたくなりました。

【1】プラサフ(下地作り)

下地作りとしてグレーのプラサフを吹きます。ちなみに回るテレビ台を塗装台として使うと、ろくろみたいに回しながら塗装できるので便利です。プラサフは二度塗りします。
【2】ブロンズ色に塗装

メッキ調スプレーを吹きました。ゴールドのラッカースプレーはいろんな色がありますが、これは銅っぽいブロンズ色。これも二度吹きします。
【3】アクリル絵の具で緑青を表現

アクリル絵の具の水色(セラムコート)を金色になった土台に塗り、タオルなどの布でこすります。こすった所は地色の金色が見えるようになります。
【4】青色はお好きな面積で

全面水色にすると少しウソっぽくなってしまいますのでところどころ下地の金色を覗かせた方が良いです。どこまでを青く塗るかはお好みで。
ちなみに自由の女神も青銅製です。10円も同じ。現在は水色の自由の女神も元はピカピカのブロンズ色をしていたんですね。
【5】エイジング塗装

オールドビレッジのグレイジングリキッドはアンティークリキッドとも言われてる油性ペンキです。これを表面に塗ると、古びたくすんだ色になります。ドライブラシ法がリアルに仕上がります。バサバサの筆に塗料をつけて、表面をこするように塗ります。つきすぎたところはいらない布でこすり落とします。
【6】乾燥させる

キラキラしたブロンズ色が落ち着いて、このように古びた感じになりました。グレイジングリキットは油性なので乾くのに時間がかかります。一晩置くと表面が乾きます。
【7】アートフラワー購入

通販で一ヶ月前に買ったラナンキュラスのアートフラワーが届きました。例によってAliExpressです。日本の3分の1ぐらいの値段ですが、作りはなかなか良い物でした。青色と茶色を購入しました。
【8】スタイロフォームを削る

アートフラワーの茎を差し込む土台を作ります。以前はアレンジメント用の給水フォーム(商品名:オアシス 緑色で水を含ませることができる土台)を使いましたが、今回はスタイロフォームを使いました。花瓶の大きさに合わせて削ります。
【9】花をバランス良く配置

花瓶を中心に半球形にこんもりふくらませるように花を刺していきます。360度回しながら青と茶色の花をバランス良く配置しました。茎が長すぎる場合はペンチで切断します。
【10】完成!

完成しました! 赤と黒から青と茶の花瓶へとすっかり様変わりしました。赤いバラも気に入っていましたが、青いラナンキュラスも眠りをさそうような色合いで好きです。寝室にはぴったりではないでしょうか。
寝室の色を赤から青へ

ついでに左のフォトフレームも青銅色に塗ってリメイクしました。今後寝室の基調色を赤色から青々に変更していく予定です。新しいものを買うのも楽しいですが、すでにあるものを塗装によってイメージチェンジするのも面白いですよ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:2016年8月10日

このフォトフレームを使って、ニキシー管のように見えるデジタル時計を作りました。こちらの記事も合わせてご覧くださいませ。

追記:2017年12月1日

この花瓶は寝室から温室のチェストの上に移りました。温室の基調色、水色と黄色のアジサイの造花を飾っています。フラワーアレンジメントの方法について書いた以下の記事もぜひ御覧ください。

関連商品・参考文献
- 花瓶
- プラサフグレー
- メッキ調スプレー(ゴールド)
- アクリル絵の具(セラムコートの水色)
- オールドビレッジ・グレイジングリキット
- ブラシ
- アートフラワー
- スタイロフォーム
- 発泡スチロール用接着剤
- ペンチ







