LEDライトを使って作るスチームパンクウェブカメラ・千里眼

Steampunk Webcam
蒸気社の新製品はスチームパンクウェブカメラ・千里眼。フレキシブルアームで自在に高さが調節できます。2段階の明るさ調節ライトはお肌を美しく見せる、女性には嬉しい設計です。

架空の会社・蒸気社(じょうきしゃ)

家電通話
蒸気社とはスチームパンクガジェットを発売しているという設定で考えた、架空の会社です。スチームパンクiPhone電話機・家電通話(カデンツァ)も蒸気社の製品です。ダジャレの製品名が多いですね。

スチームパンク電話機・家電通話(カデンツァ)iPhone充電機
蒸気社から発売された「家電通話(カデンツァ)」。iPhoneを接続すれば充電とともに受話器でお話できます。マホガニーの筐体には金模様が箔押しされ、真鍮パーツが輝いています。

ウェブカメラ・千里眼について

Steampunk Webcam
今回作ったものはウェブカメラ・千里眼(せんりがん)。ベースとなったものは、LEDライトつきの拡大鏡とレトロなウェブカメラです。ライトの方は電池かUSBケーブル接続のどちらかが使えます。全てのライトがつくモード、半分のライトがつくモード、無灯の3種類をスイッチ切り替えできます。

材料はアンティークウェブカメラ

Steampunk Webcam
ウェブカメラは以前、アンティークWebカメラとして記事で紹介しました。デザインは気に入っていたのですが、ウェブカメラとしては背が低すぎて顔が上手く映りません。いつも台の上にのせる必要があり、位置の調節が面倒で困っていたのですが、背の高いLEDライトつき拡大鏡が見つかったので組み合わせることにしました。

レトロ可愛いガジェット・アンティークなウェブカメラを購入しました
アンティークなウェブカメラを購入しました。時計を模した外観でパッと見ウェブカメラに見えません。真鍮製でネオヴィクトリアンなイメージ。おもちゃのような可愛いガジェットです。

LEDライトつきの拡大鏡

Steampunk Webcam
LEDライトつきの拡大鏡には18粒のライトが円状に配置されていて、中央部分は3倍のレンズが設置されています。フレキシブルアームなので角度を自由に調節できるのも良いですね。

【1】分解する

Steampunk Webcam
では工作に取り掛かります。まずは分解。精密ドライバで丁寧にバラしていきます。ネジなど細かいパーツをなくさないように保管します。中を見てみたら配線のハンダ付けがかなりいいかげん。すぐに取れてしまったので自分でつけなおしました。

【2】土台に木目シートを貼る

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土台に木目のカッティングシートを張ります。曲面はドライヤーで伸ばしながらシワがよらないようにはりつけます。

【3】スイッチ部分を金色に

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スイッチのある部分はメタリックゴールドのカッティングシートを貼って金属風にしました。スイッチはクラシカルなボタン。ルーターで溝を彫ってボタンの足を差し込み、接着剤で固定します。

【4】カシメを接着

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ルーターでカシメをつける穴をあけていきます。穴にカシメの足を差し込んで接着剤で固定します。ビス止めしたようなレトロな感じになりますよ。

【5】木の飾り台で土台作り

Steampunk Webcam
元々のライト付き拡大鏡は土台が不安定でグラグラしてました。そこで木の飾り台に固定して安定させることに。拡大鏡の土台の大きさに飾り台を切り抜き、コードが通る穴をあけます。木部用の着色剤(ステイン)でダークブラウン色に塗ります。上部には木目のカッティングシートを貼り、金色の飾りシールをつけます。

【6】アームを金色に着色

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アーム部分をゴールドに着色します。サンドペーパーやメタルプライマーで下地処理をして、ゴールドのスプレーを吹きます。しっかり一晩乾燥させました。

【7】鍵穴と鍵をつける

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クラシカルな鍵穴のシール鍵パーツを見つけたのでデザインに取り入れることにしました。シールは接着剤で貼った後にコテで土台にしっかりなじませます。鍵パーツは裏側から穴をあけてネジで固定。

【8】ウェブカメラを接着

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ウェブカメラを本体に取り付けます。周りに接着剤をたっぷり塗って貼り付けます。

【9】アーム部分にハンダ付け

Steampunk Webcam
コードはそのままでいいかと思っていましたが、アームに沿わせた方が美しいと考えなおしました。ゴールドのリングパーツの輪を切断し、コードを通してハンダでアームに接着。ハンダを多めにつけたのでボコボコした肋骨のようなイメージになりました。もう一度ゴールドのスプレーを吹いて、コードやハンダ部分も金色にしました。

【10】ライト周りをカシメで装飾

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上のライトの部分にもカッティングシートを貼りましたが、シワが寄ってどうにも見栄えが悪い。そこで2ミリ厚のゴム板をベルトのように巻いて隠すことにしました。ついでにこちらも一定間隔で穴をあけてカシメを飾りにつけました。

【11】土台の裏にフェルト接着

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本体を土台に固定し接着。裏側には傷予防のフェルトを貼りました。電池の交換は底から簡単に行えます。

【13】名前と会社名を金文字で入れる

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最後の仕上げに製品名「千里眼」と「蒸気社謹製」の金文字を入れました。金文字はこれまで何度も記事にしたスタンピングリーフを使いました。私多分、日本で一番スタンピングリーフを愛している女だと思います。千里の遠くからも相手を見ることができるという、蒸気社謹製ウェブカメラ・千里眼の完成です。

スタンピングリーフの仕組みと使い方・金色の薔薇模様を入れてみた
キラキラした箔押しを入れたい時に活躍するのがスタンピングリーフです。スタンピングリーフを使ってバインダーに金色の模様をを入れました。仕組みと使い方のハウツーを解説します。

完成品:アームとライト部分

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アームの様子とライトの変化をご覧ください。自分の顔の位置に自由に高さを調節出来ます。ハンダもしっかりついているのでアームを曲げても全く支障はありません。ウェブカメラとしてだけでなく、ミニデスクライトとしても使うことができます。

作ったはいいけど使えない

Steampunk Webcam
普段は私のライティングビューロー(書斎机)にこんなふうに設置しています。我ながら満足の出来栄え。問題はですね、せっかくウェブカメラ作ったのに、スカイプなどする親しい友だちがいないってことですね。ぼっちの私には無用の長物だったかなあ……。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

関連商品・参考文献

材料・道具
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