スチームパンカーの間でも人気の高いニキシー管。でもお値段も高いので工作の材料には使いづらい。そこで入手しやすいデジタル時計とフォトフレームでニキシー管風にリメイクしました。
美しいニキシー管の時計
ニキシー管(Nixie)をご存知無い方は、画像検索してみてください。ガラスの中で発光する美しい時計がたくさん出てきますよ。確かに魅力的で欲しくなりますね。
でもニキシー管は一つ数千円が相場。組み立てのキットでさえも数万円はします。本物は無理としても、なんとか工夫してそれらしいモノを部屋に置きたいという方に応えるために「なんちゃってデジタルニキシー管時計」の作り方をご紹介します。
材料1:フォトフレーム
材料の一つはフォトフレームです。アンティークなレジン製の写真額を手に入れましたのでこれをベースに作ります。
寝室のシンボルカラーに合わせて塗装
茶色のままでも十分綺麗な額でしたが、時計を置く寝室のシンボルカラーが青色なのでフォトフレームも青銅製のように塗装しました。この方法は以下の記事に詳細を書きました。

材料2:デジタル時計
ニキシー管の時計とくらべてデジタル時計の良い所は、値段が安くどこでも手に入りやすいことと高機能なところです。この時計は電波時計なので時刻を合わせる必要がありません。アダプターつきで常に時刻のLEDが点灯しているので、夜中に目が覚めた時にも時刻が分かりやすく重宝しています。
【1】時計に合わせて枠を作る
デジタル時計は取り外しできるように作ることにしました。時計を引き抜ける程度にフェルトをきっちり巻いて、その上にコルクシートを接着しました。
【2】和紙で補強
和紙をちぎって木工用ボンドでフォトフレームの厚紙に貼っていきます。だいたい5層ほど貼りますが、一層一層は必ず乾かしてから貼り重ねます。
【3】足をつける
和紙で固く補強できたら余分な部分を切ってから足をつけます。ただの丸棒でもかまいませんが、木工用品売場によさそうな足が見つかったのでネジ止めしました。
【4】ネット状の真鍮シートをカット
フォトフレームの内側の枠に合わせてネット状の真鍮シートをカットします。このシートを挟むことで、デジタル時計のLEDの数字がニキシー管のようにややぼやけた光になります。
【5】ビニールパイプでガラス管っぽく
ニキシー管のガラスはビニールパイプで再現することにしました。パイプを適当な長さに切って半分割します。上下に半円の厚紙で蓋をして、ゴム板、カシメ、アクリルパイプなどでそれらしく装飾します。
横から見るとこんな感じ
カットした真鍮シートにデジタル時計の数字の位置と合わせながら接着。横から見るとこんな感じです。半分しかありませんね。
【6】塗装する
土台の部分全体を黒のアクリル絵の具で塗装したりカッティングシートを貼りました。デジタル時計の数字の部分は四角く穴をあけています。
完成!
すべてのパーツができました。これらのパーツは接着せずに組み立て式にしておけば、また元通りに別々のフォトフレーム、デジタル時計として使うことができますよ。
なんちゃってデジタルニキシー管時計
完成してからここ2ヶ月ほど使用してみました。チューブに反射して数字が読み取りにくいかと思いましたが、寝室に置いていて夜しか見ないこともあって、特別見にくいということもありませんでした。
解説しよう! 「なんちゃってニキシーデジタル時計」は、ガラスチューブっぽいものを作り、LEDデジタル時計とフォトフレームを組み合わせることでニキシー時計っぽく見せているスチームパンク工作なのだ!
(『ヤッターマン』富山敬氏の声で) pic.twitter.com/7qox39tUv0
— 五十嵐 麻理 Mari Igarashi (@IgarashiMari) 2016年6月17日
本当にほしい方は購入しましょう
とは言え。ニキシー管の生産がこの先増えることはまずあり得ませんから、喉から手が出るほどほしいという方は今のうちに購入しておいた方が良いかと思いますよ。ニキシー管時計もいずれ消えゆく運命にあるのかもしれませんね。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- フォトフレーム
- デジタル時計
- フェルト
- コルクシート
- 和紙
- 木工用ボンド
- 木製の足
- 真鍮シート
- ビニールパイプ
- 厚紙
- ゴム板
- カシメ
- アクリルパイプ
- アクリル絵の具(黒)
- カッティングシート(黒)