自慢の驚異の棚(ワンダーキャビネット)。書斎机の隣に位置していて、これまで作ったスチームパンク工作、いただいた贈り物、購入したコレクションなどを並べています。香港の友人Silveralan君からのプレゼントも新たに仲間に加わりました。
人体に見立てたワンダーキャビネット
5年前にも記事にしましたが、現在の驚異の棚がどうなっているのかというとこんな感じ。私はこの棚を「人体」に見立てています。頭蓋骨の上には脳を司る書物、中央には実物大の心臓模型といったように。2週間に1度掃除をしていますが、一つ一つ手にとって並べ直すのもまた楽しい作業です。

【1】レジン製の頭蓋骨を入手
そんな驚異の棚に新しくコレクションを加えました。直径10cmほどの小さな頭蓋骨。幻のドワーフの骨でしょうか。なんてね。例によってAliExpressで購入したレジン製の置物です。送料込み728円でした。造形はよくできているのですが、塗装がどうもいまいちです。そこで再塗装してみることにしました。
【2】Pebeoのギルディングワックス
これはPebeo社製品のGilding Wax(ギルディングワックス)。色はキングゴールドです。家具、額縁、小物雑貨、プラモデル、金属、ガラス、石膏、紙など様々なものにメタリックな装飾を加えることのできるソフトワックス。以前オカダヤさんのイベントの際にサンプルとしていただいたものです。ありがとうございます。
【3】筆や布で塗布する
Gilding Waxの主成分は合成ワックス、金属粉、テレピンオイルということで油性ですね。乾くのに時間がかかりますが(24時間)、金属粉が使われているので独特の金属光沢があり、退色もしにくい優れた塗料です。筆や布を使って対象物にこすりつけるように塗布します。塗り終わったら一晩乾燥させます。
【4】完成!
翌日に蝋燭台の上に載せてみました。なかなか豪華になりましたね。いつも使っているラッカーのスプレー塗装よりも赤みがかっているのでこのドクロには色が合っている気がします。塗装をしてから1年半が経過しましたが、現在も色落ちせずキラキラと光っています。
【5】木製ウォールシェルフを塗装
コレクションが増えてきたので、棚を増やすことにしました。これはセリアで入手した木製のウォールシェルフ。大小合わせて8個購入。やはり100円なので木の質があまり良くなく、これも塗装しなおすことにしました。和信(ワシン)の木部着色剤でマホガニー色に塗りました。
【6】水性ニスでコーティングする
ワシンの水性ウレタンニスで上からコーティング。塗った直後はこんな風に白い色ですが、乾くと透明・防水になります。2度重ね塗りをして完成。
【7】壁に平行にとめる
このウォールシェルフは壁にとめるためのフックがついています。平行になるように水平器で測って、画鋲で壁に固定します。この驚異の棚は、最初からコレクションケースとして使用できるよう大工さんに特注で作ってもらったものです。壁には真紅の壁紙を貼って、将来ライトをつけられるように棚板に配線の穴をあけてもらいました。
一番下の棚には、いったい何が?
元通りにグッズを並べ直して完成! ところで一番下の棚が空っぽなのに気が付かれましたか? これまでのどの記事も一番下の棚が空いていることに気づいていたあなた、実に観察眼が優れていますね。ここはいずれあるものを設置するためにわざわざ何も置いていないのです。それについてはまたいつか記事にしますね。(2019年02月24日制作)
追記:2021年6月25日 Silveralan君のプレゼント
香港のスチームパンク&サイバーパンクのアーティストSilveralan君(@silveralan1982)か贈り物をいただきました。なんと一角獣の骨ですよ! しかもこれはレザーでできているんです。革製だとはびっくりです。素晴らしく精巧な作品ですよね。驚異の棚の人間の頭蓋骨の隣に並べてみました。素晴らしい贈り物をありがとうございます! 我珍惜你嘅作品!
Thank you so much, Silveralan(@silveralan1982)😊✨ pic.twitter.com/cWqSkxLY16
— Madam Steam(蒸気夫人)@スチームパンク歴15年 (@IgarashiMari) June 25, 2021
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
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Silveralan(@silveralan1982)が登場する記事の一覧です。香港からはるばる日本のスチームパンクイベントに参加してくださいました。お会いできてとても嬉しいです!






関連商品・参考文献
- レジン製の頭蓋骨
- ギルディングワックス
- ウォールシェルフ
- 木部着色剤(ステイン)
- 水性ウレタンニス
- 水平器
- 塗装用具一式