造花と羽を使った、付け替え可能なネオヴィクトリアン帽子飾り

ネオヴィクトリアン帽子飾り
トップハットを愛用されているスチームパンカーも多いはず。ただ男性はともかくご婦人はいつも同じ帽子というわけにはまいりません。羽と造花を使った帽子飾りの作り方をご紹介します。

日本で初めて帽子をかぶった人は?

日本人で初めて帽子を被ったと言われているのは、1841年長崎に生まれた柴田大介という人です。長崎で蘭学を学んだ学者でその後、英語の研究に進みました。当時の日本ではまだ西洋服を着るのが禁じられていたのですが、1867年に書かれた日記には「帽子一ツ出来、代金三分」とあります。帽子のためなら法律なんて──という日本一のお洒落紳士・柴田氏が被ったのはきっとトップハットではないかしら?

【1】リボンを変える

ネオヴィクトリアン帽子飾り
では作ってみましょう。リボンを変えるだけでも随分印象が変わります。普通帽子のリボンとして使われるのはグログランリボンと呼ばれる厚手のリボンですが、サテンやオーガンジーなど自由な発想で選んでみてください。

【2】材料を集める

ネオヴィクトリアン帽子飾り
羽や造花などを集めます。ビーズやボタンなどお好きなモノをどうぞ。私は全ての材料を通販で揃えました。

【3】羽の色を変える

ネオヴィクトリアン帽子飾り
通販は手軽なのですが、モニタで見た色と実物の色がやや違っていることもあります。購入した羽はビビッドな赤で少しイメージが違っていました。そこで、布専用のカラースプレー(ペベオセタカラータガー)のレッドとブラックを上から吹き付けてダークレッドに変えてみました。

【4】造花の色を変える

ネオヴィクトリアン帽子飾り
ボリュームのある造花。形はまさに思っていたとおりでしたがこれも色が鮮やか過ぎる。そこで花びらの部分を黒のアクリル絵の具で塗って、グラデーションになるようにしてみました。より立体感が出て華やかになりました。

【5】ブローチ台を作る

ネオヴィクトリアン帽子飾り
造花や羽を取り付けるブローチ台を作ります。帽子に直接飾りを接着するよりもブローチ状にして取り外し可能にしておいた方が良いでしょう。合皮、厚手の接着芯、カラー針金(自遊自在など)を使います。

【6】ブローチ台を縫い、金具をつける

ネオヴィクトリアン帽子飾り
接着芯の周りにカラー針金を縫い付け、切り抜いた合皮の中に挟み込むようにして縫います。こうしておくと帽子のカーブに合わせて台を曲げることができるんです。そして片側にブローチ金具を縫い付けます。

【7】造花と羽をブローチ台につける

ネオヴィクトリアン帽子飾り
ブローチ台にバランスを見ながら造花と羽をグルーガンで接着していきます。強度が足りない場合には糸でしっかりと縫い付けます。

【8】帽子用のネットを縫い付ける

ネオヴィクトリアン帽子飾り
私は帽子ネット(ヘアーネット)のついたトップハットが好きなので、帽子の縁のグログランリボンに縫いつけました。特殊なネットなので普通の手芸店には売っていないのですが、オカダヤ(通販・実店舗)さんでいろんな種類のネットが手に入ります。

【9】完成!

ネオヴィクトリアン帽子飾り
これで完成! ついでに黒いバージョンも作ってみました。ブローチ状なので帽子だけでなく胸や肩のあたりにコサージュとしてつけることもできますよ。

いろんなアレンジを楽しみましょう

ネオヴィクトリアン帽子飾り
トップハットは形や素材、色も様々。帽子飾りが数種類あるとドレスに合わせてコーディネートを楽しめます。数時間でできる手芸ですからぜひ作ってみてくださいね。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

追記:2015年10月27日

ネオヴィクトリアン帽子飾り
ツイードラン用にグレーのトップハットに帽子飾りを作りました。これも取り外し可能なブローチ台に接着してあります。帽子飾りでガラリとイメージが変わりますね。

ツイードラン尾州2015にツイードファッションで参加しました!
2015年11月07日に第3回目となるツイードラン尾州2015が開催されました。場所は愛知県一宮市。ツイードファッションに身を包んだ紳士淑女が尾州の街を快走しました。

関連商品・参考文献

材料・道具
タイトルとURLをコピーしました