スチームパンクファッションが注目を集めています。2008年05月08日には『The New York Times』で特集記事がアップされました。今回はファッションについて。
海外のスチームパンカーファッション
海外のスチームパンカーはクラシカルなファッションを好んで着ているようです。と言ってもほとんどの服は「19世紀の布で作られた本物のアンティーク」ではありません。昔の人と現代人とは体格も違いますし、古い布は強度がありません。
要するに昔風のデザインを取り入れて、ロングドレス、コルセット、ベスト、ブーツ、ゴーグルなど現代の素材で作られたものですね。でも私は大正時代の着物を着たりしますので、実際ホンモノのアンティークを着ている人もいるかもしれませんが。
そういった服やグッズは普通のお店ではなかなか入手できません。みなさん自分で手作りしたり、既製服を改造したり工夫して楽しんでいるみたい。コスプレとしてイベントで着るということもありますが、普段からこの格好という方もたくさんいらっしゃいますよ。
半年間レトロファッションで暮らす
私も半年前から、毎日レトロファッションで暮らしています。午前中はクラシックデザインのメイド服で家事をして、午後はレトロファッション。パーティーなど盛装・正装をする必要がある時は着物を着ることが多いです
あまり服を持っていません
……とこう書くと「普段着の他にもたくさん服を持っているのだろう」と思われるかもしれませんが、実はあまり所有していないほうです。靴もごらんの通りで、着物用の草履や下駄の他は、洋装は革靴、ブーツ、ハイヒール、スニーカーだけ。
あまり洋服を持っていませんがとくに不自由なし
洋服はこんな感じです。たぶん私と同年代の女性、いや男性と比べてもかなり少ない方ではないかと。でもたったこれだけの服でも特に不自由もありません。洋服は定期的に断捨離して一定数に保つようにしてます。
午前中はメイド服で家事
私は午前中はメイド服で家事をしています。昔はフリルいっぱいのメイド服にあこがれて自分でメイド服を作ったりしていたんですが、念願叶って今年からリアルに働くメイドになれたのであります。
コスプレだけのなんちゃってメイドはいやだったので、料理、掃除、洗濯、アイロンがけ、お菓子作り、洋裁、ガーデニング、家計管理、総務……本物の雑役メイド(Maid of Allworks)や家政婦(Housekeeper)ができることは全てできるようにこれまで修行をつんでまいりました。今では全てパーフェクトにこなせると自負しております。
でも掃除だけは苦労しています。今年2008年の1月に新居に引っ越したんですが、家が特殊な構造をしている上に御主人様と私しか住んでおらず、1日2箇所ずつとしても地下室から庭まで家中を私1人で掃除するのに2週間はかかるのです。
家事にはシンプルなメイド服が一番
長時間の掃除はかなりの重労働で精神的にも疲労度大。でもメイド服に着替えると闘志が湧いてきます。今でもフリルいっぱいのメイド服も好きなんですが、実際家事をしてみると、シンプルなメイド服の方が良いと思いました。こんな風に市販のメイド服を改造して着ています。
市販のメイド服を改造
さっと着脱できるようにボタンをスナップ式に変えたり、カフスを取り外せるようにしたり。エプロンも脱ぎ着が楽なように紐を縫いつけて、鍵束を下げるためのループもつけました。ポリエステルなので洗濯機でザブザブ洗えるし、お手頃な値段だから汚れても全然平気。
カチューシャよりリボン
メイドさんにつきもののカチューシャは実際働いてみるとあまり実用的ではありませんでした。下を向くとすぐ落っこちるし、ピンで固定するのも面倒。
調べてみるとカチューシャはあまりヴィクトリアンスタイルではないようで、後期には白のリボンを髪につけることが流行ったそうです。そこでレースとコットンでリボンを手作りし、両側にUピンをとめたものをつけています。髪をゴム縛った部分に差し込むだけなので楽。動き回っても落ちません。
とりあえずしばらくメイド服家事を続けてみます
そんなわけで、午前中はメイドとして、午後からは館の女主人として仕事をしたり珍スポット旅行に行ったり、スチームパンクグッズを作ったりしています。しばらくはこんな生活とファッションを続けていく予定です。頑張ります!【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記
メイド服の家事について追記記事を書きました。