手頃な大きさの本棚を安価で手に入れることができました。棚の位置も細かく変えられるし、軽くて丈夫。ただ普通の木製棚だとバーの雰囲気には合わないので、ペイントによって鉄製風に塗装しました。
家具屋さんのセールで手に入れた木製本棚
もとの本棚はこちら。たまたま通りかかった家具屋さんでセールとなっていたので購入しました。なんの変哲もない普通の本棚です。ダークブラウンなのでこのままでも悪くはないのですが、バーのインダストリアルな雰囲気に合わせて少し手を加えることにしました。
【1】板に半球状の装飾シールをつける
太さ1.5cm×厚さ2mmの板を用意します。一定間隔に印をつけて、半球状の装飾シールを貼っていきます。このシールは100円ショップセリアで購入しました。シール自体にも接着剤が元からついていますが、剥がれ落ちないように木工用多用途ボンドを使いました。
【2】下地処理をする
このように異素材を一緒に塗装するときは、塗料を塗る前に下地材を使います。毎度おなじみのミッチャクロンです。塗料の定着がとても良いので重宝しています。ミッチャクロンが乾いたら、この板を本棚の前面に貼っておきます。
【3】石灰を混ぜた下地塗料を作る
鉄のザラザラしたテクスチャを表現するために、石灰を使います。土の酸度調整に使われるものの一つで、苦土石灰は園芸用品売り場で購入できます。吸い込んだり目に入らないように、作業中はマスク・ゴーグルをつけてくださいね。この石灰を黒色の水性塗料に適量混ぜます。
【4】下地を塗る
左が塗った直後、右が乾燥途中の写真です。このように石灰を混ぜて塗ると、直後は真っ黒なのですが、乾くと白っぽく変化します。
【5】表面をサンドペーパーで整える
乾くとこんなテクスチャになります。混ぜた石灰の効果でザラザラとしていますね。石灰が多く付きすぎた部分は、荒いサンドペーパー(80番ぐらい)でこすって適度に表面をならしておきます。
【6】本塗り(タカラ塗料 アイアン風ペイント)
下塗りが完全に乾いたら、今度は本番。タカラ塗料 水性アクリル アイアン風ペイントで上から塗装します。この塗料、本当に万能ですね。水で薄めずにそのまま塗るだけで鉄っぽくなるんですよ。
【7】ダボ穴をステインで茶色く塗る
本棚を前から見るとこんな感じです。棚板を固定するためのダボ穴が白っぽくて目立ってしまっていたので木部着色剤(ステイン)で茶色く塗りました。
【8】完成!
完成です! ザラザラとした質感と、リベット打ちのような装飾が重厚感を増しますね。元が木製だったとは思えません。かっこいい本棚になりましたね。旦那様によると、この本棚にはお酒に関する本をコレクションしていく予定だそうですよ。(2019年12月11日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- 太さ1.5cm×厚さ2mmの板
- 半球状の装飾シール
- コニシの木工用多用途ボンド
- プライマー・下地材(ミッチャクロン)
- タカラ塗料 水性アクリル アイアン風ペイント
- 苦土石灰
- サンドペーパー(80番)
- 黒色の水性塗料
- ワシンの木部着色剤
- 工作道具一式
- 塗装用具一式