荒涼とした砂漠に横たわるトリケラトプス。水を求めてさまよった挙げ句に白骨化しています。多肉植物(リトープス・メセン)を使って、プランターにジオラマガーデンを作りました。
恐竜絶滅の日を多肉植物で再現
ゴロゴロとした岩や枯れ木の砂漠に点在するトリケラトプスの骨。よく見ると岩の中に多肉植物が紛れ込んでいますよ。昨年ジャングルのようなロスト・ワールドを再現したプランターを作りましたが、今回は趣向を変えて恐竜絶滅の風景を作ってみました。


【1】リトープスを選ぶ
リトープス(メセン)という多肉植物をご存知ですか? 石にそっくりですね。リトープスは砂漠地帯に自生して周囲の砂利に擬態するユニークな植物です。鳥に食べられないように石のような外観となっているんですね。また1年に1度脱皮して成長する面白い特徴があるんですよ。多肉植物の愛好家にも人気の品種となっています。
【2】プランターに土を入れる
トリケラトプスガーデン1、2でも使用したプランターです。大きさは約90×18×高12cm深さ8.5cm。重さ5kg。木のように見えますが実は木粉とプラスチックを混ぜて作られたWPC(Wood Plastic Combination)製です。木製プランターは腐りやすいのですが、ウッドプラスチックは、優れた耐久性があり色あせや腐敗がありません。
【3】リトープスを植える
多肉植物用の土を入れてリトープスをレイアウトします。リトープスの成長はかなりゆっくりですが、それでも毎年大きくなっていくので間隔をあけて植えます。石と見分けがつきやすいように名札も立てました。
【4】小石を配置する
リトープスの周りに小石を配置します。リトープスが小石に紛れてまるでだまし絵のようになっていますね。ぷくぷくしていて可愛いです。
【5】流木をレイアウト
水槽レイアウト用の流木なども配置してバランスを見ます。ところどころあけてあるのは、トリケラトプスの骨を置くためです。
【6】トリケラトプスの骨格フィギュアを用意
コツコツ集めたトリケラトプスの骨格フィギュアです。色がバラバラですし、化石ではなくトリケラトプスが死んだ後の白骨化した姿を表現したいので白色に塗ることにしました。
【7】下地材を吹く
プラスチック用の下地材(サーフェサー)を吹きます。
【8】白く塗装する
白いアクリル絵の具を筆塗りします。オールドビレッジのバターミルクペイントはマットな質感で骨っぽく塗装できます。ムラがないように3度塗りしました。
【9】骨格を配置する
完全に組み立てずに足や頭などをバラバラにしたまま配置します。力尽きて倒れた感じを再現するため、ああでもないこうでもないと頭を捻りながら置き直しました。
【10】レインボーサンドを撒く
園芸用のマルチングサンド、レインボーサンドを用意しました。植木鉢の土のカバーなどに使うもので、植物に影響がないように彩色された砂です。荒涼とした砂漠となった大地にふさわしい赤色を選びました。
【11】余分な砂を取り除く
レインボーサンドをスプーンを使って少しずつリトープスや骨格の周りに撒きます。余分なところに落ちた砂は筆や刷毛を使って丁寧に取り除きます。
【12】完成!
完成です! カッコイイ! 恐竜滅亡の日をジオラマで再現できました。いかがですか、コナン・ドイル先生?

(7ヶ月後)2018年04月のプランター
このプランターを作ったのは2017年の09月です。そして半年後の2018年04月の時点のプランター。ごらんください。リトープスが脱皮していますよ。2つに割れた皮の中にさらに大きなリトープスが顔を覗かせています。なんて可愛らしいのでしょう。このユニークさが愛好家を惹きつけるのでしょうね。
(10ヶ月後)2018年07月のプランター
さらに3ヶ月が経過した2018年07月。砂の色が褪せてしまいましたが、リトープスはずいぶん大きくなりました。基本的にベランダに置いたままほったらかしで、1ヶ月に1度水をやるぐらいの世話しかしていません。この育てやすさもリトープスの魅力の一つです。
(13ヶ月後)2018年10月のプランター
さらに3ヶ月が経過した2018年10月。秋になってリトープスの弁天に花が咲きました。本体は地味ですが、鮮やかな黄色で目立ちます。朝に花開いて晩に閉じるを数週間繰り返していました。かわいいなあ。リトープスはこんな意外な変化も楽しめます。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- プランター
- 多肉植物用の土
- 多肉植物(リトープス・メセン)
- トリケラトプスの骨格フィギュア
- 水槽レイアウト用の流木
- プラスチック用サーフェサー
- オールドビレッジバターミルクペイント(白)
- レインボーサンド(赤)
- スプーン
- 刷毛または筆
- 園芸用具一式