ベランダガーデニングに新しい仲間が加わりました。元気いっぱい葉を伸ばしたビカクシダ(コウモリラン)です。今回はビカクシダをパンチングボードに板付けする方法です。半年後の様子も御覧ください。
ベランダガーデニングでビカクシダを育てる
春から秋にかけては蒸気邸のベランダで観葉植物を育てています。リビングの延長としてベランダを有効活用できたらと思い改造してみたわけです。このベランダの柵を利用してビカクシダを育ててみることにしました。

【1】パンチングボードを選ぶ
ホームセンターでこんなパンチングボード(有孔ボード)を購入しました。フックを使って壁面を吊り下げ収納として利用したりすることが多いようです。最近は100円ショップでも手に入りますね。様々な色のボードが販売されていますが、今回はシャビーな塗装が施されたタイプを選びましたよ。
【2】パンチングボードを切断
このパンチングボードをノコギリで三等分しました。ベニヤ板なので簡単に切断できます。
【3】ビカクシダ購入
庭で育てていた鉢植えとホームセンターで購入したビカクシダです。ホームセンターのものは ちょっと元気がなかったからか特化品の棚に並んでいました。ヘロヘロ状態ですがちゃんと板付したらきっと生き生きと蘇るはずです。頑張れ!
【4】ビカクシダを切り分ける
ビカクシダを植木鉢から引き抜きます。鉢植えのものは大きくなりすぎたので株分けしました。ハサミで適当な大きさに根ごと切り分けます。バケツに水をはって、土を丁寧に洗い落としました。
【5】材料を揃える
ベラボン、水苔、ミリオンA、テグス(釣りなどにつかう透明なナイロン糸)などの材料や道具を揃えます。机の上で作業する時は屋外バーベキュー用の大きなアルミトレーを使用しています。土で机が汚れにくいので便利ですよ。ザルとボウルはベラボンや水苔を洗うときに使います。
【6】ベラボンとミリオンAを板に乗せる
水で十分湿らせたベラボンをおにぎりのように握って丸めて板に置きます。真ん中をくぼませて、根腐れ防止のためにミリオンAを適量置きます。
【7】水苔で形を整える
熱湯で殺菌した水苔を十分冷ましてからベラボンをくるむように置きます。水苔の形は半球状になるようにします。
【8】テグスで板にとめる
ビカクシダを水苔の上に置いてテグスで留めます。麻ひももビカクシダの板付けに人気の素材ですが、劣化が早くて貯水葉が出る前に腐り落ちてしまうことがあります。なので透明なテグスが丈夫で見た目もよく使いやすいですよ。
【9】スタンドを利用する
テグスを穴にくぐらせながらビカクシダを水苔に固定していくのですが、その際に何か台になるようなものを使うとやりやすいです。今回は植木鉢スタンドを使用しました。
【10】完成
テグスの先を板にしっかり結んで板付け完了。パンチングボードは穴がたくさん空いているので、テグスを通すのに最適ですね。また水やりのときにも水分を水苔に浸透させやすく、通気性もあるので植物の板付けに向いているんじゃないかなと思いました。
ただ一点、パンチングボードの耐久性(屋外の直射日光下・水やりによる劣化)がどのくらいかわからなかったので、今回実験的に板付けの土台として使ってみました。結果はこの記事の最後に書きますね。
板付けの際、上下の向きに注意
ビカクシダには上下の向きがあります。上に向かって貯水葉(ちょすいよう)が成長していくように板の下の方に板付けしてあります。詳細は以下の記事を御覧ください。

水やりはじょうろで直接水苔にかける形で行います。後はほったらかし。さあて。直射日光の当たるベランダに板を設置して、パンチングボードがどのくらい持つのか実験してみましょう。
半年後のビカクシダ
半年が経過しました。板付を行ったのが6月で、この写真は真冬の1月時点のビカクシダです。貯水葉が大きく成長し完全に水苔を覆ってしまいましたが、板はほぼ劣化なし。北風が吹く屋外でも元気に育っています。大成功です! ビカクシダの種類によっては寒さに弱いものもありますが、この種類は結構丈夫なんですね。(2020年06月15日制作)
【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- パンチングボード
- ビカクシダ
- テグス
- 水苔
- ベラボン
- ミリオンA
- 園芸道具一式
- 工作道具一式