スチームパンクなiPhone&iPad充電器スタンド・楪滋(チャージ)Ⅱ

Steampunk iPhone Charger
蒸気社の新モデルiPhone&iPad充電スタンド楪滋(チャージ)Ⅱです。ビロード張りのクラシカルソファと、階差機関をモチーフにしたネオヴィクトリアンデザイン。書斎机にぜひ。

蒸気社・楪滋(チャージ)ⅡのCM

楪滋(チャージ)Ⅱの特徴をまとめた蒸気社のコマーシャル(60秒)を御覧ください。こんな風にクルクルとギアが回転するんですよ。iPad、iPhoneを急速充電。コネクタもチルドするので差し込みやすいデザインとなっています。

なお「楪(ユズリハ)が滋(しげ)るように、あっという間にiPadやiPhoneに充電できる」ことと、充電を意味する英語「charge(チャージ)」から名付けました。

オーバーエンジニアリングこそ醍醐味

Steampunk iPhone Charger
iPhoneやiPadの充電など、ライトニングケーブル1本あれば事足ります。ギアだって全く回る必要はないし、ましてやソファ型をしていることに大きな意味はありません。でもそれではスチームパンク&ネオヴィクトリアン的には味気ない。このオーバーエンジニアリングや過剰な装飾こそが醍醐味なのです。

楪滋Ⅰと楪滋Ⅱの比較

Steampunk iPhone Charger
左は3年前に作った初号機・楪滋(チャージ)Ⅰ。特に壊れていないし、不自由も感じていませんでしたが、昔の工作品を改めて今のテクニックで作ってみることにしました。いろんな発見がありますし、昔よりも技術が向上していることが分かってとても楽しい体験でした。

スチームパンクなiPhone&iPad充電器スタンド・楪滋(チャージ)
蒸気社の新製品楪滋(CHARGE チャージ)。楪(ユズリハ)が滋(しげ)るように、あっという間にiPadやiPhoneに充電、データ転送できます。スタンドとしてもお使いください。

【1】材料を揃える

Steampunk iPhone Charger
まず材料を揃えます。土台部分は木製パーツにすることにしました。東急ハンズでほとんどのものが購入できました。

【2】木材の加工

Steampunk iPhone Charger
一定間隔に装飾用の穴をあけます。本当はボール盤がほしいのですが、場所を取るのでルーターとルータースタンドで代用しています。

【3】土台の装飾

Steampunk iPhone Charger
ステインで塗装します。スタンピングリーフを使って金模様を入れ、ニス塗り。穴をあけた部分にハトメを差し込んで接着します。この技法はもう何度も解説していますので割愛します。

【4】組み上げ

Steampunk iPhone Charger
真鍮棒や金色に塗った木製円盤などを組み上げていって土台にします。

【5】回転ギア部分

Steampunk iPhone Charger
階差機関を模したギア部分です。大変申し訳ありませんが、この回転の仕組みは企業秘密とさせていただきます。これで土台部分は完成。

【6】スタイロフォームの土台作り

Steampunk iPhone Charger
ソファ部分に移ります。スタイロフォームをカットして大まかなソファの形にします。

【7】和紙で補強

Steampunk iPhone Charger
スタイロフォームは加工しやすいのですがもろいので、補強のために和紙をうすめた木工用ボンドでコーティングします。要するに張り子の技法です。3層ほどでやめます。

【8】粘土で細部を作り込む

Steampunk iPhone Chargerソファの細部を作り込むために水溶きした木の粘土・石粉粘土を塗り重ねます。彫刻刀サンドペーパーを作って柔らかな質感を表現します。

【9】キルト芯を貼る

Steampunk iPhone Charger
表面にキルト芯を貼り付けます。電気ゴテを使って丁寧に押し込んで密着させます。

【10】布を木目込む

Steampunk iPhone Charger
表面をクラッシュベロアで覆います。土台に接着剤をつけて目打ちで押し込むようにして布を貼り付けます。

これは日本の木目込人形(きめこみにんぎょう)の技法を使いました。若い頃、人形教室に通っていた時に覚えました。

【11】割りピンで装飾

Steampunk iPhone Charger
背もたれの飾りとして金色の割りピンを差し込んで接着しました。赤色に金色はよく似合いますね。

【12】座面とコネクタ部分

Steampunk iPhone Charger
充電コネクタ部分を作ります。ウレタンクッションで座面を作り、これも同じ布でくるみます。座面にライトニングケーブルを仕込んで、コネクタが上手く露出するように高さを調節します。ふかふかの柔らかいクッションなので携帯を傷つけずに充電できますね。

【12】ソファと土台を接着

Steampunk iPhone Charger
ソファ部分と土台部分を接着します。なおライトニングケーブルは、ケーブル部分がブラウンのレザー調のものを選びました。細かいところもこだわっています。

【13】クッション作り

Steampunk iPhone Charger
iPhoneはそのままでも問題ありませんでしたが、iPadを乗せるとソファの背面との間にわずかな隙間ができることに気づきました。コネクタの保護のためにも急遽クッションを作ることにしました。こんな風にウレタンクラッシュベロアでくるんで丸いミニクッションを作りました。

【14】完成!

Steampunk iPhone Charger
クッションのおかげでiPadが安定しましたよ。コネクタ部分は折れやすいところですからこれで安心。さあ、完成です!

FaceTimeの会話に最適でした

Steampunk iPhone Charger
東京に単身赴任中の旦那様とFaceTimeで顔を見ながら話をするのが夜の日課です。iPhoneやiPadをこのスタンドに乗せると、ちょうど顔の位置になって会話しやすいんですよね。こんなデザインはムダかなあと思っていましたが、使ってみると意外に実用的なのでした。【蒸気夫人(マダムスチーム)】

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道具・材料
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