アンティークな部屋作りをされている方は収納のお悩みがあるのでは? 部屋に合わないグッズはどうしたらよいのでしょう。スチームパンクな部屋を演出するための収納法についてです。
隠す収納と見せる収納のめりはり
クラシカルスタイルの部屋を作るために絶対に必要なこと。それは隠す収納と見せる収納のめりはりです。漫然とモノを買い、そのまま何も考えずに置いておくと、あっという間に今風のデザインのモノ、白物家電、原色のプラスチック製品で部屋が溢れかえってしまいます。まずはモノを「隠すべきもの」、「見せて良いもの」に分けることがポイントです。
改造できない電話は隠します
最初に電話。我が家の場合は電話機がセキュリティ機能も兼ねているので、他の機種を選ぶことができませんでした。そこで、宝箱のような木の箱に配線の穴をあけ、そこに充電器ごと入れて普段は蓋を閉めておくという方法になりました。つまりこれは隠す収納です。

見せる収納で改造するという手も
でも腕に覚えのある方でしたら、電話機を分解して中身をアンティークな電話機にごっそり移植したり、表面をペイントやコーティングでアンティーク風にリフォームしてしまうこともできますよね。つまり見せる収納です。

こんなふうに部屋に存在するモノに対して「見せる」か「隠す」かのラベル付けをして、工夫をしてみましょう。
(隠す収納)犬の飼育用品
これは愛犬のおもちゃと手入れ、散歩用品。ミニテーブルの引き出しと帽子箱にしまっていますよ。原色のものが多い犬のおもちゃはこのように隠す収納が向いています。
(隠す収納)雑貨・書類
アンティークブックそっくりの本型小物入れ。普段は本棚に置いてあるので一見して普通の本に見えますが、実は中身は手品の道具や雑貨、書類です。また貴重品など外に出しておきたくないものはこんな隠す収納にします。

(隠す収納)デジタル関連
デスク隣の本棚。アンティーク本がたくさん積み重なっているように見えますが、これも本型ボックスです。中にはiPodやデジカメなどのデジタルガジェットやパソコン関連のものが入っています。ケーブルなどもごちゃごちゃになりにくいです。
(隠す収納)ティッシュボックス
生活感あふれるティッシュはレトロスタイルを目指している方にとって悩みの種ですよね。このティッシュボックスは紙製ですが革のような風合いに金色の飾りがついていて豪華です。ボックスのまま出しておくよりもおしゃれです。
(見せる収納)洗面台回り
今度は見せる収納。洗面台にはガリレオ温度計や鉱物標本など装飾用に置いてあるものもありますが、オイルランプのオイルを三角フラスコに入れたり、犬のご飯茶碗を三脚台に置いたり、歯ブラシを試験管台にさしておいたり──など実用品も紛れ込ませています。

(見せる収納)本棚の本
仕事に使う資料は何度も参照する必要があるので見せる収納です。ただしそのまま本棚に置いておくと色がうるさいですよね。バインダーを木目調のものにしたり、ブックカバーをかけたりしてインテリアの邪魔にならないようにしています。ブックカバーを手作りするのも良いですね。

(見せる&隠す収納)ライティングビューロー
「見せる収納」でもあり「隠す収納」でもある文具類です。普段は机の引き出しにしまってあるのですが、仕事中は文具類を机の上に出しっぱなしにしています。これらはいちいち片付けていたら効率が悪いので、美しい見た目のものを購入したり塗装したりしています。

(見せる&隠す収納)文房具
以前私は100円ショップが大好きで、例えばハサミは切れなくなったら捨てて、その都度新しいものを買っていました。でも今は違和感のないアンティークなデザインの文具、真鍮製の道具を吟味して買い、丁寧に手入れをしながら使っています。特にエル・カスコのハサミはお気に入り。

また掃除道具もデザインで選んでいます。出しっぱなしにしても絵になるダストブラシはお勧めですよ。様々な種類が販売されていて集めたくなりますね。

お財布を開く前に
ものを買う前に「これは部屋に置いても違和感がないだろうか?」と考えること、そして「全くデザインは好みでないけど、必需品だし……」と思ったらそれをどこに収納するべきか、また自分で改造できるかを想像すること。
お財布を開く前(カートに入れるボタンを押す前)にちょっと立ち止まってみると、最終的には無駄遣いにもならず、節約にもつながるのではないでしょうか。【蒸気夫人(マダムスチーム)】