人間の一生の3分の1を過ごす場所、それがベッド。西洋のベッドでよく見られるクッションいっぱいのベッドセットを縫いました。お手頃価格のベッドカバー2つを使って作る方法です。
『シンプル&ラグジュアリーに暮らす』
『シンプル&ラグジュアリーに暮らす』(木村里紗子著)という名著を読んで以来、ベッドやリネン類にもっとも予算を割くようになりました。著者の木村さんはお一人暮らしなのですが、ホテルのような、そしてハリウッド女優のような寝室(しかもベッドルームが2つ!)で毎晩眠っているのです。なんと素晴らしい!
欧米のベッドはクッションいっぱい
愛読しているアメリカの雑誌『VICTORIAN HOMES』の広告ページ。欧米のクラシカルベッドにはおそろいのクッションがいっぱい乗っかっています。人間頭は一つなのに、どうしてこんなに枕が必要なの?──って思う方も多いでしょう。
実はこれは「見せるための寝室」だから。寝室もお客様に見せる欧米ならではですね。寝るときにはいらない枕やクッションは床に落として眠るんです。(まあ無駄と言えば無駄)
なぜクッションがベッドに山程乗っているのか?
また「人に見せる」以外にも「寝室で過ごす時間が長い」という理由もあります。ベッドの上で朝食を食べたり、本を読んだり、映画見たり──身体を起こす姿勢がしやすいように、支えのためのクッションが必要なのです。
アメリカではベッドメイキングは子供の頃に親にしつけとして教えらます。朝起きたらすぐにベッドメイク(しない子も多いけど)。でも高温多湿な日本では湿気が抜けないので、起きてすぐのベッドメイクはおすすめしません。
アイリーンの寝室
私の寝室はシャーロック・ホームズシリーズのアイリーン・アドラーをイメージして作ってあります。ダークパープルの壁紙に、真紅のカーテン。ベッドセットはブラウン。落ち着いた色合いですが、夏にはちょっと暑苦しい。
夏用のベッドセットを作ろう!
この間、夏用のベッドカバーセットを買いました。いつものごとくAliExpress。でもパッケージ写真に使われているクッション(大)、ベッドライナー、ベッドスカートは同梱されておらず、枕カバー、シーツカバー、布団カバーだけだったんですね。なるほど安いはずね。
3点だけだと寂しすぎる……
枕、シーツ、布団カバーのみのベッド。シンプルセットだけだとそっけなさすぎです。でも欧米の輸入物の「リネン&クッション10点セット」みたいなものはお高い。そもそも日本ではあまり売ってないんですよね。
売ってなければ作ればいいじゃない
ということでいつもの「売ってなければつくればいいじゃない」精神でやってみます。このセット2つ分で他の足りないクッションなど作ることにしました。レッツニコイチ!
【1】布団カバーを切って一枚布にする
布団カバーを切って一枚布にします。最初は勇気がいりますが、一度ハサミ入れたら勢いがついてジャキジャキいけます。
【2】とにかく縫います
できた布をじゃじゃん縫ってクッションなど作っていきます。このあたりのハウツーは専門書がたくさんでているので割愛。1日がかりで背もたれ用クッション2つ、ベッドスカート1枚、円筒形クッション1個を縫い上げました。
【8】完成!
完成です。お手頃価格の「布団カバー3点セット」を2つ使って洋風ベッドルーム8点セットをDIY! 今回は同じ色で作りましたが色違いで購入して、コーディネートを楽しむのも良いかもしれませんね。クッションいっぱいのベッドルーム作りにお試しあれ。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
追記:2017年12月8日
シングルシーツ2枚を使ってレースとフリルいっぱいのベッドスカートを作ってみました。
関連商品・参考文献
- ベッドカバーセット(2組)
- ヌードクッション(お好みの数・大きさ)
- 裁縫用具一式