100円ショップで購入した可愛いミニサボテン。水栽培にしてから半年以上経ちますが元気に成長しています。簡単に、安価にできるサボテンの水耕栽培で理科趣味を楽しんでみませんか?
サボテンは水をあげると死ぬ?
サボテンは水をやり過ぎると枯れる……そんな風に聞いたことがあるでしょう? でも単なる迷信のようなもの。サボテンのように根が水を吸収しずらい植物は、土に残ってしまった水が腐ったり、雑菌が繁殖したりして枯れるのです。酸素がたっぷり入った新鮮な水で育てたら問題ありません。世話も週に1度水をかえるくらいでOKです。

【1】100円ショップでサボテンを入手
では早速やってみましょう! 100円ショップに並んでいたサボテンをいくつか購入しました。コロンとした丸い形のもの、棒状のもの──様々な種類のサボテンが100円で購入できるなんてありがたいですね。
【2】サボテンの土を落とす
鉢からサボテンをそっと引き抜きます。土は使いませんので処分してください。砂がガチガチに固められているタイプのサボテンは、鉢ごと30分ぐらい水につけると糊が溶けますので、柔らかくなってからそっと取り出しましょう。
【3】根を丁寧に洗う
根を丁寧に水で洗います。
【4】根をカットして3日陰干し
根を根本から1センチぐらいのところで切ります(サボテンさんごめん)。これまで生えていた根は土の中の養分を吸うために特化した根なので、水栽培用の根を新しく生やすためです。
この状態で屋内で3日ほど陰干しします。飢餓状態にさせて根を生えやすくするのと、切り口を乾かして腐りにくくするためです(またしてもごめんね)。
【5】ゴミ取りネットとビンを用意
ビンはなんでも構いません。私はジャムの空き瓶を使いました。空き瓶の口よりもやや大きめのごみ取りネットを入手します。ステンレスでできている円形の網です。これも100円ショップで売っています。
【6】ネットの真ん中をカット
ゴミ取りネットの真ん中を、サボテンの大きさに合わせてペンチやニッパーで切り取ります。切り口の針金は曲げておいて、サボテンに刺さらないようにします。
【7】水を入れる&ラベル作り
ごみ取りネットに3日陰干ししたサボテンの根を通して、ビンに入れます。最初は根の先がギリギリ届くぐらいの水位に水を入れます。そうすると一生懸命サボテンが水栽培用の根を伸ばしてくれます。アンティークなラベルを自作して貼ってもいいですね。

水換えについて
根のアップ。白いホワホワした根がニョロリと出ていますね。これは新しく出てきた根です。だいたい1ヶ月ぐらいするとこういう根がたくさん出てきますよ。根さえ生えたらもう一安心。水換えは週に1度です。
置き場所について
置き場所ですが、砂漠の植物だからといきなり直射日光が当たるジリジリと焦げるような熱さの屋外に置かないこと。植物の枯れる主な原因の一つは「環境の急激な変化」です。サボテンは屋外栽培でも大丈夫ですが、徐々に環境に慣らすようにしてください。室内でしたらカーテン越しに日が当たるぐらいの場所が良いでしょう。
手が生えてきた!
これは2013年の9月のサボテン(金盛丸)と、半年後の2014年4月現在の比較。手が両側に生えてきました。可愛いですね。毎日見ていると気が付かないかもしれませんが、小さな成長が見られるのもサボテン栽培の楽しみです。
ガラス容器で理科趣味に
ガラス容器はなんでも良いので、フラスコやビーカーなどの理科実験器具を使うとより理科趣味な雰囲気がでますね。ヴンダーカンマー、マッドサイエンティストの理科室、ナウシカの研究室などがお好きな方でしたらこういうガラス容器もお勧めですよ。ご自宅だけでなくオフィスの机にもいかが?
追記:2016年07月01日
この記事を書いてから2年後、2016年07月のサボテンの様子です。サボテンの水栽培ではそれほど大きく成長しないので、2015年11月に植え替えをしました。ハイポネックスなどの肥料を与えたほうが良いかもしれませんね。それにしても3年以上楽しめるのですから、100円サボテン、あなどれません。【蒸気夫人(マダムスチーム)】
関連商品・参考文献
- サボテン
- ガラス瓶
- ごみ取りネット
- ペンチ
- 印刷用紙
- プリンター
- コーヒー